
魔法使いの台所
まとめづくりと手早い料理で
夕食用意が30分
作者:婦人之友社編集部
出版社:婦人之友社
発売日:1990/05/15
形態:単行本 A5判
価格:1,300円+税
評価:☆☆☆☆ コメント
本書は20年前に発行されて以来、今なお売れ続けている。
人まかせにしたくない家族の健康を支える食について、忙しいときでも楽しく台所に立ち、心豊かに食卓を囲みたいという願いから生まれた一家に一冊あると便利な良書である。
掲載されている料理写真は20年前のものだろうか、うまく説明ができないのだが、盛り付けや写真に時代の変化を感じる。さらに、食器や小道具にも懐かしさがあり、当時の食卓が思い出される。しかし、あらゆる事が便利になった今でも、心がけるべきことは昔とさほど変わっていない模様。
基本のソースや基本のタレ、それを応用した料理レシピのみならず、多くの知恵や工夫に関しては、現在でも充分通用することばかりだ。そのため、当時の読者が今でもページをめくり、随所を参考に日々内容の濃い生活を送っているのではなかろうか。
ついつい無駄なものを買ってしまいがちな日々の食材調達や、なかなか決まらない毎日の献立、乏しい料理のレパートリー、隔たりがちな栄養バランスに至るまで、主婦の悩みは尽きないものだが、毎日の台所に楽しく立つ魔法は何かと問われれば、小さな工夫と心がけで得られるゆとりが生み出すものと答える。
個人的には、保存食のレパートリーを充実させ、献立のマンネリ化を打破したいと願っているが、まずは簡単なところから始めたい。
醗酵させて酸味を出したキャベツの塩漬け、欧米の漬物ともいわれる“ザワークラウト”は非常に簡単な保存食だといえるが、普段作ることはほとんどといってない。しかしながら、保存がきくだけでなく、煮込みやスープ、サラダ等様々な料理に使える万能保存食とあれば、これは活躍してくれそうだ。
最近の料理においては、流行語のごとく「時短」がもてはやされているが、現代特有のものだと思っていた「なんとなく忙しく、なんとなく追われている……」というこの感覚は、実はいつの時代にも存在していて、毎日の食事もなんとなく落ち着かずに作られているという生活の悩みは昔と変わっていないのだと思うと、なぜだか少しホッとする。
(10/8/24)
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